アスベストとは、天然でできている古物線維のこと。「いしわた」、「せきめん」とも呼ばれています。非常に細く、丈夫な繊維でできており、保温断熱効果を持っています。そのため、建築工事にて使われていました。しかし、空気中に浮遊するアスベストが人の肺に吸収しやすく、病気を引き起こすなどの危険性を招くなどの理由が判明されました。そのため、昭和50年には原則使用が禁止とされました。

アスベストによる健康被害は以下の4つが挙げられます。

中皮腫

中皮という胸腔(胸膜に囲まれた空間)や心膜(心臓が入っている袋)の表面を覆う、薄い膜様組織から生じる病気のこと。初期段階で見つけることは困難であり、大抵の場合病状が進行してから発見されることがほとんどである。

主な病状は息切れ、咳や痰、胸の痛みなど。病気が進行すると、胸痛や体重減少といった全身症状を伴うこともある。


肺がん

アスベストを吸引すると、肺に蓄積され、肺の細胞に障害を与える。大量のアスベストを吸引している人は、そうでない人と比べて、肺がんになるリスクは3~4倍になることが明らかになっている。

症状は主に、発熱、咳、胸痛、喘鳴、息切れなどが挙げられる。。


石綿肺

大量のアスベストを吸うと起こる「じん肺」という病気の一つ。肺が線維化していくことにより、酸素と炭酸ガスの交換がスムーズに行うことができなくなる。症状は主に呼吸困難、咳、痰がからむなど。症状が進展すると呼吸機能の低下が現れ、日常生活に支障が出る恐れもある。


びまん性胸膜肥厚

肺を覆っている胸膜が線維化していく膜の病気。線維化が新仔することで、通常柔らかい肺が硬くなり、膨らまなくなってしまう。その結果呼吸が困難となり、息切れなどの原因となる。また、別の症状として胸の痛みが挙げられる。
後に石綿肺に合併する可能性もあり。


静かな時限爆弾「アスベスト」

アスベストは、肉眼では見見ることができないほども非常に細い繊維からなっています。そのため、空気中に浮遊し、人間の肺に入りやすくなります。肺に入り込んだアスベストは体外へ排出されますが、一部は長期間残ります。この長期間によるアスベストの滞留が、以上の病気を引き起こす要因となっています。

アスベストを含む製品の精算業務や建設作業に携わった作業員が高濃度アスベストを浴びたことにより、健康被害が明らかにされました。後にこの問題は「静かな時限爆弾と呼ばれるようになりました。

アスベストによるこれらの病気患者は増え続けており、2040年には想定死亡者数は10万人以上に達すると言われています。
アスベストによる病気は、吸引してから長い潜伏期間を経て現れることが多いです。特に中有脾腫の場合は平均30年前後で発症する可能性が多いです。現在でも、アスベストによるこれらの病気患者は増え続けており、2040年には想定死亡者数は10万人以上に達すると言われています。アスベストが多く使用されていたお仕事の関係でアスベストを吸引している可能性のある方は、定期的に健康診断を受けることを推奨します。


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